デジタル教科書100のQ&A【運用編】

提供: みんなのデジタル教科書教育研究会

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デジタル教科書100のQ&A【基本編】
デジタル教科書100のQ&A【Why デジタル編】
デジタル教科書100のQ&A【様々な立場編】
デジタル教科書100のQ&A【政治・制度・法律編】
デジタル教科書100のQ&A【技術・機能編】
デジタル教科書100のQ&A【導入編】
デジタル教科書100のQ&A【運用編】
デジタル教科書100のQ&A【脱線編】


Q17 壊れたらどうするんですか?

修理か購入となります。現行の教科書と同じです。その間は、学校の予備機を使います。その後、個人保証制度を利用して新機種と有償交換します。データは教室のバックアップと自分の外部 メモリチップなどから復元します。現在の教科書制度とかわらないでしょう。


Q26 先生方は使いこなせるのですか?

子どもが使える物であれば、さすがに使えます。教師のリテラシーが低いと思われがちですが、ICTの活用は今ではかなり日常化されており、殆どの教師はそれほど低くないリテラシーを身に付けています。
ただ、管理面で、フリーズが起きたときのメンテナンスなどの対応はできない場合が多いと考えられます。従って、そのような事態ができるだけ起きない安定した環境が構築される必要があります。


Q34 一度買ったら何年使うんですか?

ハードウェアの寿命から小中の9年は持たないため4〜5年での切り替えが必要になるはずです。小学校高学年時、中学校入学時、で切り替えなど意見が分かれています。
また、小456中123の6年間を1台ですませ、高校進学の際に買い換えるという意見もあります。デバイス自身は普通に市販されているようにし、大学生でも一般の人も購入することができるようにします。



Q36 OSなどのアップデートはどうやってやるんですか?

これは、Q30の問題に関わることです。 どのように新しいOSのデータを取り込むかによってアップデートのやり方が変わるためです。
いずれにしても、アップデート自体は極めて簡単な操作でできるように設計される必要があります。 自宅でネットワークにつなげるだけでアップデートされる仕組みの構築が必要です。 もしアップデートが失敗しても、学校へ持って行けば対応がすぐにできるような体制を整えることが必要です。


Q37 フリーズなどのエラーが起きて授業が止まることは考えられませんか?

教科書として配られるものには、この問題が起きないように設計されている、という点が厳重に検証されることになるでしょう。
ただし、学校の先生が作ったオリジナル教材については、作った先生の責任の下でフリーズなどが起きないよう設計されることになります。最悪の場合、ハード的にすべてを初期状態に戻す機能等が必要と考えられます。また、バックアップ端末の準備も必要になると思います。


Q40 学校に予備はおいておきますか?

授業途中での故障や修理が必要な場合も考えられ、予備機との交換がありえます。ですので、クラスに1台づつ予備機を配備します。足りなかったら他のクラスから借りてきます。 中身のデータは、定期的にバックアップされている個人のデータを用いることになります。


Q49 充電はどうするんですか?

家に持ち帰り充電してくることが子供の約束になります。が、学校に充電の能力を構築することも重要になります。非接触充電機能付きの机なども検討されています。また、カラー電子ペーパーが実現すれば、週一回程度の充電になります。


Q50 家に持ち帰ることができるのですか?

家庭学習で使うことも想定されています。 韓国の実験では、デバイスは学校に置いておき、家のPCからコンテンツに接続するというやり方を取っていました。 デバイスを持ち歩くかどうかは、今後の検討材料でしょうが、いずれにしても、家庭でもアクセスできる必要はあります。


Q54 子どもがゲームをやりませんか?

LANへの接続制限や、使用時のルール決めなどが考えられます。


Q58 古くなったら買い換えはどうするのですか?

リースであれば、定期的に交換ということが考えられます。 コンテンツ面については、クラウドベースに移行しますので、古くならないように更新されます 。 デバイスが破損した場合には買い替えていただく必要があります。


Q64 コンピュータの苦手な子はどうするのですか?

使い勝手はコンピュータよりも携帯電話、ゲーム機に近いものになり苦手意識が生まれ難いものになって行きます。導入までに技術革新で、一層の操作性の向上が図られることと思います。そ うすれば、実際にデバイスの操作面において、苦手意識を感じる子は殆どいなくなると考えています。


Q86 教科ごとにどのような使い方ができそうか例を示してください。

国語では、漢字練習が劇的に変わります。自分の苦手な漢字を中心に筆順を意識しながら練習が できます。また、辞書と連動することで、類語の学習が容易にでき、語彙を飛躍的に増やすこと が可能となると思われます。

算数では、習熟場面のドリル的な使用も有効ですが、とくに立体を切ってその断面を調べるなど 、現実では捉えにくいことについてシュミレーションすることが可能となることが大きいでしょう。

理科でも、シミュレーションや動画などを手もとで一緒に見ながら考えたりすることで、これまでの紙資料ではできなかったことが可能になります。

社会では、地図や統計資料との連動で、資料活用能力を高める授業構成がしやすくなるでしょう 。

体育では、例えば器械運動の理想のフォームの動画や、チェックポイントを見ることは、イメージを持たせる上で大変有効に働きます。鉄棒の回り方のコツなども、動画で見た後、そのイメージをもって練習に取り組む姿が想像できます。

図工では、コラージュの作成や音声と写真や絵を組み合わせた表現など、表現方法の広がりをもたらすことが可能です。未来のクリエーターがさらにたくさん育つことでしょう。

家庭科では、ミシン糸のかけ方や玉結びの仕方の動画など、繰り返し見ながら行うことで、より短時間でスキルを獲得できると考えられます。

これらは、ほんの一例で、デジタル教科書がもたらす授業変革の可能性は、非常に大きいものだといえるでしょう。


Q88 盗まれる心配はありませんか?

あります。盗難防止、特に情報漏えいがない仕組みの構築が重要です。情報をパスワードで守る ことはもちろんですが、盗難された場合にリモートである場所を特定したり、データを消去したりする機能も必要です。また、個人情報そのものを端末には残さず、すべてクラウドで管理するということも今後検討されてくるでしょう。


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